教養審の「第1次答申」で指摘された、得意分野を持つ個性豊かな教員の必要性が出てくる。実際、現実の学校教育の現場では、それぞれ得意な資質能力を持つ学校教師が、互いに連携し協力することによって充実した教育活動が展開されるべきである。しかも、最近のいじめや不登校など、幼児・児童・生徒のさまざまな問題行動から分かるように、彼らが抱えている問題は、根が深く、困難な問題である。したがって、今日の学校教師は、多様な資質能力を身に付けるとともに、学校医やスクール・カウンセラー等の専門家との連携・協働もいっそう重要になっている。しかし、最近の学校が抱える諸問題からすれば、一人ひとりの学校教師が、それぞれの職能、専門分野、能力・適性、興味・関心等に応じて、その資質能力を向上させ、教員としての力量を高めることが何よりも大切である。上記「第1次答申」にも述べられているが、今後の学校教師には、画一的な資質能力や教員像を求めるのではなく、全教員に共通して求められる基礎的・基本的な資質能力を確保すれば、むしろ各人の得意分野作りや個性の伸張を積極的に図ることが重要である。そうすることによって、今日の学校にさらなる活力が出て、教育力も高まるのである。
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