マンションと商業施設をいっしょにつくるハイブリッドマンションに、さらに魅力を加えるアイデアも生まれている。それは、一言でいえば「住人だけの特典」をつけるもの。例をふたつ紹介しよう。ひとつは、さいたま市で分譲された「フォーサイトパークスさいたま新都心」(総合地所ほか)で考え出された「優待クリニックサービス」というもの。これはマンションと同じ町開発エリア内にクリニックモール(各種の医院、診療所などをまとめた施設)を設置。マンションの住人は、そこにあるクリニックへの診察申し込みが電話ででき、順番が来ると電話で呼んでもらえるというもの。その後、薬を自宅まで届けてもらうケータリングサービスまでつけられるという日本初の試みだ。これなら、医者にかかるときの「待ち時間」が大幅に短縮される。さらに、待合室でほかの病気をうつされる心配も少なくなるので、小さな子どもがいる家庭やシニア世代にとってうれしいサービスとなる。しかしながらこのサービス、すべての医院で、というわけにはいかなかった。患者が多く、混み合う一部の医院では対応不可能となってしまった。