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世間体よりもつと大事なものがある

世の中の古い考え方を胸中では否定しながら、その考え方に逆らう勇気がもてずに、流されてしまっている。こうしたことは、結婚前にはなかなか予測がつかないものだ。二人だけの間では何でもないことであるため、簡単に合意し、解決できるように思えるが、第三者がそこに割り込んでくるだけで状況は一変する。しかし、自分たちの思うようにはならないのが結婚である。もちろん、だからといって本当に解決不可能なわけではない。いい結婚をしたいと思うなら、今や時代錯誤でしかない古い考え方を打ち破ることに挑戦すればいいのである。夫婦が家事と育児の役割を適正に分担するためには、ここに書いてきたように、新しいものの考え方を実行する勇気をもつことである。それも、結婚前から、このようなあつれきが起こるだろうことを予測し、自分たちがいいと思うことを貫く覚悟をしていれば、障害はたいしたものではなくなる。

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世間に気に入られようとするあまり、個人的に苦しい思いをするのがいいのか、あるいは、世間から悪く思われても、個人生活が今よりずっと明るく、気持ちよくなるのがいいのか。少し冷静に考えてみれば、どちらをとるかは考慮の余地もないことである。どこからどう見ても、自分たち夫婦の関係がうまくいくような方法を選んだほうが得になるに決まっている。ところが、誰の目にも得なはずの、この選択をしない人たちがいる。なぜか世の中には、夫婦は不和になっても、世間との間は不和にならないほうがいいと考える人がかなりいるようなのである。そこは人生観の違いというはかないが、ハンコを押して結婚し、二人の共同生活を始めた以上は、二人の生活に干渉する義務も権利もない世間の顔色をうかがうよりは、大事なパートナーが少しでも幸せになるような道を選ぶほうが理にかなっていると私には思われる。