市民生活の残骸として排出されているのはごみだけではなく、トイレや台所から毎日排出している下水にも注目しなければなりません。ごみは徹底して分別すれば素材別に分けてリサイクルすることが可能ですが、下水を排出しないようにすることはかなり困難です。理屈上は下水を徹底して浄化して、分離した水はさらに高度処理してもう一度飲料水にまで使える水にし、分離した汚泥は肥料や燃料などにすることが考えられますが、それを戸別に実施することは非現実的です。そのため、生活基盤整備事業として下水道を敷設し、最終処理施設に集めて公共機関が処理して、水や汚泥のリサイクルを計画することが必要です。実際、アメリカ五大湖周辺では湖の汚濁防止を優先して、下水のクローズドシステム(自然界に最終処理をゆだねないで管理社会でリサイクルする)を実行しているケースもあります。しかし、その処理で分離した汚泥の処理、利用は非常に困難です。